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vol.124【霊枢】筋膜と経絡の一致とは?〜構造医学からみる東洋のライン〜— 筋膜は“氣の通り道”だった。科学と哲学の交差点へ —
「経絡って、結局どこを流れているの?」「筋膜と似てるって聞いたけど、本当?」そんな疑問に、東洋医学と構造医学の両視点から迫ります。 近年、“筋膜(fascia)”という組織が注目されているのはご存じの通り。筋肉だけでなく、内臓、神経、骨、皮膚――...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.123【霊枢】奇経とは何か?〜八つの裏ルートと氣の奥行き〜— 奇経八脈は、氣の“奥行き”を生む裏の経路 —
東洋医学では、通常「十二正経」と呼ばれる主な氣のルート(経絡)が知られています。しかし――その裏で静かに流れながら、全身の氣を調和し、バランスを取る“もう一つの流れ”が存在します。 それが、 奇経八脈(きけいはちみゃく)...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.122【霊枢】刺絡とは何か?〜氣のうっ血を放つ東洋の放血術〜— 刺絡とは、氣の滞りを“血”から解放する術 —
どんなに巧みに氣を整えても、どうしても流れが“抜けない”ときがあります。 それは、 鬱血 熱毒 瘀血 経絡上の“しこり” として現れ、まるで氣が“血に閉じ込められた”かのよう。 そうした時、東洋医学は「刺絡(しらく)」という“抜く医術”を選びます。『霊枢』では、刺絡を「氣を...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.121【霊枢】経筋とは何か?〜動きと痛みをつなぐ氣のライン〜— 経筋は、氣が肉体を纏った“動きの経絡”である —
経絡というと、内臓とつながる深い氣の流れを思い浮かべがちですが、実は『霊枢』にはもう一つの氣のライン――「経筋(けいきん)」という概念があります。 「手足の三陰三陽、皆有経筋、以束骨而利関節。」――すべての経には“筋”があり、それは骨を束ね、関節を動かす。 つまり経筋とは、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.120【霊枢】営氣と衛氣とは何か?〜氣の二重構造と昼夜のバランス〜— 陰と陽が、命の中をリレーする。それが氣の律動 —
東洋医学における“氣”とは、ただ一つのものではありません。『霊枢』では、氣の働きは大きく分けて「営氣(えいき)」と「衛氣(えき)」に分類されます。 繊細で内に潜り、血とともに身体を養う “営氣” 活動的で外を巡り、防衛し温める “衛氣”...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.119【霊枢】五臓と感情の鍼灸とは?〜怒・悲・思・恐・喜を整える氣の視点〜— 感情は、氣の表情。鍼はその根に触れる哲学 —
人の感情が不安定なとき、鍼灸はどこまで役立てるのか?この問いに、古典『霊枢』は明確に答えています。 「五臓応情:肝は怒、心は喜、脾は思、肺は悲、腎は恐」――臓が動けば、情が動く。情が乱れれば、氣が乱れる。 つまり、感情と氣の状態は 一対のもの...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.118【霊枢】原穴・兪穴・募穴の使い分け〜ツボの“臓腑アクセス法”〜— ツボとは、氣の扉。どの鍵で開けるかが、術者のセンス —
東洋医学では、五臓六腑に“氣でアクセスする”ためのツボが存在します。それが―― 原穴(げんけつ) 兪穴(ゆけつ) 募穴(ぼけつ) これらは単なるツボの名前ではなく、 氣の通り道をどう開くかの“鍵”の種類 です。 霊枢では、それぞれのツボが持つ役割、氣の深さ、臓腑とのつながり...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.117【霊枢】五臓の刺鍼とは?〜臓腑別に変わる氣の操作〜— 鍼は、“五臓五色”に応じて氣の波を奏でる —
「五臓六腑を整える」と一口に言っても、それぞれの臓腑は 氣の質・応答・感情・流れ方がまったく違う 存在です。 古典『霊枢』では、 各臓腑に応じた刺し方 病の現れ方とツボの選び方 氣の動かし方の違いが丁寧に解説されています。 まさにこれは、 “五臓五様の氣との付き合い方”...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.116【霊枢】虚実の刺法とは?〜氣の偏りを診て、補い、瀉す〜— 鍼は、氣のバランスを調律する“楽器”である —
東洋医学における診断の柱のひとつが、「虚実」の判断です。 虚=足りない氣 実=滞って余っている氣 この氣の偏りを見極め、 適切に“補う”か“瀉す”か を選ぶことが、鍼灸の成否を分けるカギ。 古典『霊枢』では、刺鍼の段階でこの虚実をどう診て、どう処理するかが詳細に語られていま...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.115【霊枢】氣至而有応とは?〜鍼灸師が感じる“響き”の正体〜— 氣が届き、身体が応える。それが“鍼の成立”である —
鍼灸を実践している人なら、一度は感じたことがあるはずです。ツボに鍼を打った瞬間、患者の身体がふっと緩む。氣が「トンッ」と走るような感覚。筋肉が吸い寄せられるように鍼を巻き込む。 それは、偶然でも、気のせいでもありません。古典『霊枢』は、それをこう表現します。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.114【霊枢】刺法五変とは?〜氣の舞を読み解く鍼の深さ〜— 鍼の一刺しは、氣を導く舞いである —
鍼灸の臨床で、「どこに打つか」「どのツボを使うか」はよく議論されます。しかし、それと同じくらい大切なのが――「どのように刺すか」という視点。 刺鍼には、深さ、角度、スピード、氣の導き方…数えきれない“刺し方の選択肢”が存在します。 古典『霊枢・刺法論』では、それを「...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.113【霊枢】九鍼とは何か?〜道具に込められた東洋の設計思想〜— 鍼とは、氣に触れるための“意識の延長”である —
現代の鍼灸では、主に「毫鍼(ごうしん)」一本を使って施術を行うのが一般的です。しかし、古代中国で記された『霊枢・九鍼十二原篇』では、なんと 九種類の鍼具 が使い分けられていたと記されています。 それぞれの形状・目的・操作法には、ただの道具以上の“氣の思想”が込められていまし...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.112【霊枢】経脈とは何か?〜生命をめぐる十二の川〜— 経脈を知らずして、鍼を語るなかれ —
ツボを使う、経絡を使う、氣を動かす――鍼灸師として生きていく中で、私たちは日々「経絡」という言葉に触れています。しかし、 「経脈とは何か?」と問われて、明確に答えられる人はどれほどいるでしょうか? 本稿では、霊枢の核心ともいえる経脈観を、臨床・哲学・解剖・氣の運行すべてを含...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.111【素問】“現代の素問”を目指して〜未来へつなぐ東洋医学〜— 治療とは、“いのち”へのまなざしを継ぐこと —
2500年前に書かれた『黄帝内経・素問』。それは単なる医学書ではありませんでした。 病気を治すための知識ではなく、 人間という存在を深く観るための智慧 技術を磨くためのマニュアルではなく、 “氣”と共に生きる哲学 そして何より、“人を癒す”という...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.110【素問】素問と構造医学〜身体の内と外をつなぐ〜— 解剖の奥に、“氣の通り道”がある —
身体のゆがみ、姿勢の崩れ、呼吸の浅さ、臓器の下垂――これらは現代の構造医学や運動療法でも注目される問題ですが、東洋医学の古典『素問』では、 すでに“内と外の関係性”を説いています。 そこに記された言葉は、 単なる哲学ではなく、氣の流れと構造の整合性を読み解く鍵 。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.109【素問】素問に学ぶアレルギー・アトピーの根治戦略— 外因ではなく、“内なる地”を整える医術 —
アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症、食物過敏――現代人を悩ませるこれらの疾患は、 “外からの刺激”への過剰な反応 によって起こるとされています。 でも本当に、それだけが原因でしょうか? 東洋医学の古典『素問』は、こう教えてくれます。 「正気存内、邪不可干。」――...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.108【素問】素問的視点でみる不妊と妊活— 命は、自然のリズムと共に芽吹く —
「なかなか授からない」「タイミングは合っているのに、妊娠しない」「体質的に妊娠できるのか不安…」 現代では“妊活”という言葉が一般的になりましたが、東洋医学では “受胎”も“妊娠の継続”も“出産”も、すべて自然の流れとして捉えます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.107【素問】素問から読み解く自律神経調整— 陰陽のリズムが整えば、心と体は自然とほどけていく —
「疲れているのに眠れない」「動悸・息苦しさ・めまい・気分の浮き沈み…」――これらの不調の背景には、 自律神経の乱れ があることが多くあります。 現代医学では交感神経・副交感神経と説明されますが、東洋医学にはそれに相当する考え方が、 数千年前から存在していました。 それが、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.107【素問】素問から読み解く自律神経調整— 陰陽のリズムが整えば、心と体は自然とほどけていく —
「疲れているのに眠れない」「動悸・息苦しさ・めまい・気分の浮き沈み…」――これらの不調の背景には、 自律神経の乱れ があることが多くあります。 現代医学では交感神経・副交感神経と説明されますが、東洋医学にはそれに相当する考え方が、 数千年前から存在していました。 それが、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 6分


vol.106【素問】証とは何か?〜弁証論治の本質〜— 病を診るな、“証”を立てよ —
「この人の不調の“本質”はどこにあるのか?」東洋医学では、それを探ることを 「証(しょう)を立てる」 といいます。 単なる症状の羅列ではなく、 気・血・津液・五臓・陰陽の状態を整理し、治療の方向性を決定づける“答え” ――それが「証」であり、 東洋医学の診断哲学の到達点...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
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