top of page
検索


vol.143【霊枢】氣の生まれる場所とは?— 脾・腎・肺、三つの臓が氣を生み出す“命の工房”である —
氣は天から降るものでもなく、ただ存在しているものでもありません。氣は、内臓の連携によって生み出され、全身をめぐる“動的な生成物”です。 『霊枢』は、氣の生成に関わる主要な臓器として 脾・腎・肺 を挙げ、それぞれが違った形で氣を生み、支えていることを説いています。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.142【霊枢】氣とは何か?〜霊枢が描く“生命の本質”〜— 氣とは、生命の意志であり、関係性を動かす原動力 —
「血は目に見える。でも、氣は見えない」「氣って、ただの“やる気”や“元気”じゃないの?」そう思われることもあります。けれど霊枢における“氣”の概念は、 物質でもあり、エネルギーでもあり、意思を持つ力 として描かれています。 【1. 霊枢が語る「氣」とは?】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.141【霊枢】構造医学と東洋医学の接点— 骨格の歪みは、氣の乱れの姿である —
「骨盤の歪みが不調の原因です」「ストレートネックだから頭痛が起きてますね」 こうした現代の構造的アプローチは確かに的確。一方、東洋医学では不調を 氣の滞り・臓腑のアンバランス と捉えます。 形を見るか、流れを見るか。構造医学と東洋医学は、違う言語で同じことを語ろうとしている...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.140【霊枢】アレルギーとアトピーの根治戦略— 異物ではなく、“氣の過敏性”が病をつくる —
「なぜ、花粉だけに反応するのか?」「肌が赤くなるのは、なぜか?」「体は自分を攻撃しているのか?」 こうした問いに対し、現代医学は“免疫の暴走”と説明します。一方で東洋医学では、 氣のバリア(衛氣)の弱り、氣血の偏り、風湿熱の侵入...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.139【霊枢】不妊と妊活を東洋医学で診る— 妊娠とは、“天地の氣”が宿る現象である —
「なかなか授からないんです」「病院では異常なし。でも妊娠できない」「冷えや月経不順が気になる」 こうしたお悩みの背景にあるのは、 氣・血・精の偏り、そして“生命リズム”の乱れ かもしれません。 霊枢では、妊娠の成り立ちに関して“腎と精”“氣血の充実”“子宮の通達”を基本に据...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.138【霊枢】素問から読み解く自律神経調整— 陰陽が整えば、氣はめぐり、神は安らぐ —
疲れが抜けない、眠れない、イライラする、胃腸の調子が悪い…病院では「自律神経の問題ですね」と言われることが多いこの状態、東洋医学ではすでに『素問』『霊枢』の中で、 氣・神・臓腑の失調 として語られていました。 【1. 自律神経とは東洋医学で何にあたるのか?】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.137【霊枢】証とは何か?〜弁証論治の本質〜— 証を立てるとは、“氣の地図”を描くこと —
治療の前に、まず考える。「この人の氣は、どこで滞っているのか?」「虚しているのか?実しているのか?冷えているのか?熱をもっているのか?」その問いへの答えが“証”です。 霊枢では、証の本質を“氣の流れと臓腑の変化を観て、治療の指針を立てる術”としています。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.136【霊枢】精神・情緒に対する鍼灸治療の可能性— 鍼は、“心のゆらぎ”に氣を届ける道具である —
「胸がつまる」「寝つけない」「焦燥感がある」――一見“メンタル”に見える症状の多くは、 氣の流れ、臓腑のアンバランスとして身体に現れている ものです。 霊枢では「情緒と五臓」「神と氣」の関係を、極めて繊細かつ体系的に記述しています。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.135【霊枢】補瀉の思想と操作〜鍼灸技術の哲学〜— 補うとは、氣に寄り添うこと。瀉すとは、氣を解き放つこと —
「補ってください」「これは瀉したほうがいいですか?」 施術中、患者さんや施術者のあいだで交わされるこの言葉。しかし本来の補瀉とは、単なる“エネルギーの増減”ではありません。 霊枢は、補瀉について 明確な定義と操作法 、そして その思想的背景 までを、細やかに記しています。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.134【霊枢】経絡と臓腑のリンク〜なぜそのツボが効くのか〜— 経絡とは、氣の通訳。ツボとは、臓腑との会話の窓口 —
ツボを押して胃が鳴る。手首の一点で心が落ち着く。足の甲を鍼で刺激すると月経痛が和らぐ―― これらの現象は、 偶然ではなく、明確な“氣の通路”によって説明される 。それが、霊枢に繰り返し描かれる「経絡と臓腑のリンク構造」です。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.133【霊枢】五臓別の治療戦略:肝虚・脾虚・腎虚をどう診るか— “虚”の診立ては、臓腑の個性を読むことから始まる —
「疲れやすい」「冷える」「眠れない」――同じような“虚”の症状でも、その原因が 肝・脾・腎 のどこにあるかで、治療のアプローチはまったく異なります。 霊枢では、各臓の機能と虚したときの病態を明確に分けて述べており、それぞれの“氣の偏り”に応じて治療法を変えるべきだと説いてい...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.132【霊枢】虚実・寒熱・表裏・陰陽で治療方針を立てる— 病を観るとは、陰陽の座標に命を置くこと —
「この症状は、冷えからか?熱からか?」「身体の外の問題か?内から起こっているのか?」「氣が足りないのか?滞っているのか?」 これらを判断する基準が、東洋医学の**「八綱弁証(はっこうべんしょう)」**です。 霊枢では、それぞれの綱目が 病の方向性や本質を見極めるための羅針盤...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.131【霊枢】舌診・腹診と五臓のつながり— 舌と腹は、“内臓の声”を映すスクリーン —
患者さんが診察室に入ってきた瞬間、顔色・声・歩き方、そして“舌”と“お腹”。 これらに目を向け、手を添えることで、 五臓の状態や氣血の偏りが手に取るように見えてくる―― それが、東洋医学の“望診・切診”です。 霊枢では、 舌と腹を通じた五臓の状態把握...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.130【霊枢】脈診とは何か?〜手首の奥にある“生き様”〜— 脈は“氣の声”。聴くのではなく、“感じ取る”もの —
現代医療では、脈拍は「何回打っているか」という数値で捉えます。しかし、東洋医学における“脈診(みゃくしん)”はそれとはまったく異なるものです。 それは、 氣の波を聴く行為 。手首に触れ、流れる脈の質・力・速度・浮き沈み――そこから、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.129【霊枢】病邪の伝変ルート〜内から外へ、外から内へ〜— 病は“氣の流れ”とともに移動する —
「風邪をひいたら、肩がこった」「ストレスがたまったら、胃が痛くなった」「不安で寝られず、やがて腰が痛くなった」 こうした現象は、東洋医学においては“氣の乱れの伝変(でんぺん)”――つまり 病邪が身体の中をどう移動したか によって説明されます。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.128【霊枢】正氣と邪氣の戦い〜免疫と未病の視点〜— 身体は、日々“氣の戦場”となっている —
風邪をひく、花粉症になる、疲れると発熱する…。これらは、外からやってくる“邪氣”と、身体を守る“正氣”との せめぎ合い によって起こる現象です。 『霊枢』はこう語ります。 「正氣存内、邪不可干。」(素問・刺法論) → 身体の内に正しい氣が満ちていれば、邪氣は侵入できない。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.127【霊枢】氣の生まれる場所とは?〜脾胃・腎・肺に宿る氣の生成法則〜— 氣は、臓腑が共鳴して生まれる“いのちのハーモニー” —
東洋医学のすべては「氣」に始まり、「氣」に還る。そして、氣が“どこで・どうやって”生まれるのか――この問いにこそ、治療の核心が眠っています。 霊枢はこの問いに対し、非常に精緻な答えを提示しています。それは、氣は単一の臓器で生まれるのではなく、 脾胃(消化) 肺(呼吸)...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.126【霊枢】氣とは何か?〜霊枢が描く“生命の本質”〜— “氣”とは、いのちの形なき設計図である —
「氣って何ですか?」 これは東洋医学において、最も多く問われ、最も深い問いです。 氣は「元気」「やる氣」「氣持ち」「氣配」など、私たちの日常会話の中に溶け込みながら、その正体はあいまいなまま。 けれど――『霊枢』は、その氣の正体に正面から向き合い、“氣こそが生命の核心である...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.125【霊枢】骨格と氣の関係とは?〜“構造”から読む東洋医学〜— 骨は氣の塔。姿勢は氣の調和を映す鏡である —
「骨がズレているから不調になる」「姿勢が悪いと内臓に負担がかかる」現代の整体や構造医学でもよく聞く言葉ですが、実はそれらは 東洋医学の核心にも通じている のです。 古典『霊枢』では、骨と氣の関係についてたびたび触れられており、骨格は単なる“物理的な支柱”ではなく、...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分


vol.124【霊枢】筋膜と経絡の一致とは?〜構造医学からみる東洋のライン〜— 筋膜は“氣の通り道”だった。科学と哲学の交差点へ —
「経絡って、結局どこを流れているの?」「筋膜と似てるって聞いたけど、本当?」そんな疑問に、東洋医学と構造医学の両視点から迫ります。 近年、“筋膜(fascia)”という組織が注目されているのはご存じの通り。筋肉だけでなく、内臓、神経、骨、皮膚――...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
読了時間: 5分
bottom of page