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vol.128【霊枢】正氣と邪氣の戦い〜免疫と未病の視点〜— 身体は、日々“氣の戦場”となっている —

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月25日
  • 読了時間: 5分

更新日:3月27日

風邪をひく、花粉症になる、疲れると発熱する…。これらは、外からやってくる“邪氣”と、身体を守る“正氣”とのせめぎ合いによって起こる現象です。

『霊枢』はこう語ります。


「正氣存内、邪不可干。」(素問・刺法論)

身体の内に正しい氣が満ちていれば、邪氣は侵入できない。

つまり、「病気になるかどうか」は、ウイルスや環境の問題だけではなく、自分の中の“氣の状態”次第だということです。



【1. 正氣とは?身体を守る“内なる防衛力”】


正氣とは、身体を守る“防衛系の氣”の総称です。


氣の構成

内容

役割

衛氣(えき)

肺でつくられ体表を巡る

防御、温め、発汗調整

元氣(げんき)

腎に宿る先天の氣

回復力・治癒力の土台

宗氣(そうき)

呼吸+飲食から生まれる氣

呼吸力・循環力の根

中氣(ちゅうき)

脾胃でつくられる氣

消化・吸収のエネルギー


☯️ 鍼仙人の捉え方:


正氣とは、身体が持つ“内なる軍隊”である。免疫・体力・回復力――すべては氣の総合力なのだ。


【2. 邪氣とは?外から侵入する“病の引き金”】


邪氣とは、身体に害を及ぼす“外部からの氣の乱れ”。東洋医学では、これを六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)として分類します。


邪氣

特徴

主な症状

風邪

軽く変化が速い

めまい、ふらつき、風邪の初期症状

寒邪

冷え・凝滞

筋肉のこわばり、冷え性、腹痛

暑邪

熱中症系

発熱、口渇、汗だく

湿邪

重だるさ・停滞

むくみ、倦怠感、消化不良

燥邪

乾燥、粘膜の弱化

乾いた咳、肌荒れ、鼻の乾き

火邪

炎症、熱症状

発熱、喉の腫れ、イライラ


邪氣は、外界の氣象だけでなく、人間関係やストレス、生活環境にも含まれると考えられています。



【3. 正氣と邪氣の“せめぎ合い”が症状をつくる】


🟡《霊枢・邪客篇》:


「邪之所湊、其氣必虚。」

邪氣が入り込む場所には、必ず氣の虚がある。

つまり、


  • 疲れていると風邪をひきやすい

  • 胃腸が弱ると湿氣にやられやすい

  • 冷えていると寒邪にやられる


といった「その人の弱い場所=氣が不足している場所」に、邪氣は入り込みます。


☯️ 鍼仙人の観察:


病は“内なる氣の虚”と“外なる邪氣”の交差点で起こる。そこを見抜くことが、東洋医学の真髄である。


【4. 鍼灸で“正氣を高め、邪氣を祓う”には?】


アプローチ

目的

代表的なツボ例

補法(氣を補う)

正氣を養い、邪を入れない身体に

気海・関元・足三里・中脘・肺兪

瀉法(氣を抜く)

すでに侵入した邪氣を追い出す

大椎・風門・外関・合谷・太衝

整法(氣を整える)

自律神経バランスと防衛反応の調和

百会・内関・神門・三陰交


日々の体調チェックもまた“未病治”の視点。「最近冷える」「喉がイガイガする」「風に当たると痛む」――すでにそれは邪氣が接触してきているサインかもしれません。



🔚まとめ:病は、“氣の戦い”の結果として起こる


  • 正氣が充実していれば、邪氣は入り込めない

  • 氣が虚していれば、邪氣はそこを突いてくる

  • 病気とは、氣のバランスが崩れた証である


東洋医学が大切にしてきた「未病治」は、正氣を日々高め、邪氣を入れさせない“内なる鍛錬”の智慧

鍼灸はそのための“氣の鍛錬法”なのです。


📘次回予告:次回は「病邪の伝変ルート〜内から外へ、外から内へ〜」をお届けします。“病氣はどう進行するのか?”という古典的病理モデルを、現代にも活かせるよう丁寧に読み解いていきます。


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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜


“氣を鍛えることが、最高の予防医学。”


隠れ家のようなプライベートラウンジで、

正氣を高め、未病を防ぐ施術を丁寧に行っています。



『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。

「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡 典拠(古典より):

《素問・刺法論》:「正氣存内、邪不可干」

《霊枢・邪客篇》:「邪之所湊、其氣必虚」

《霊枢・営衛生会篇》

《素問・六元正紀大論》ほか



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