vol.12【基・健康】ストレスと自律神経の調整 〜 鍼灸で心と体をととのえる 〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 3月22日
- 読了時間: 4分
更新日：3月26日
現代はストレス社会。人間関係、仕事、情報過多、気候変動…… 気づかぬうちに心も体もギュッと力が入っていませんか？
東洋医学では、ストレスによる不調は「気の滞り（気滞）」や「肝の失調」などで説明されます。 また、ストレスは自律神経（交感神経と副交感神経）の乱れにも直結し、 不眠・倦怠感・冷え・胃腸の不調など、様々な症状として現れます。
今回は、ストレスによって起こる心身の変化と、 それを整えるための東洋医学的アプローチをご紹介します。
1. 自律神経とは？ざっくり解説
自律神経は、無意識に働く体のコントロールセンター。
交感神経：戦う・活動の神経（昼・緊張・アクセル）
副交感神経：休む・回復の神経（夜・リラックス・ブレーキ）
このバランスが崩れると、
眠れない
ずっと疲れている
お腹の調子が悪い
気分が落ち込みやすい …といった“なんとなく不調”が続いてしまいます。
2. 東洋医学でみるストレスと気の滞り
ストレスは、東洋医学では「肝」の働きを妨げ、 “気滞”＝気の巡りが悪くなる状態を引き起こすと考えられます。
🔹 肝が乱れると：
イライラ、怒りっぽい
PMSや生理痛が悪化
眠りが浅くなる
胃が張る、げっぷが出る
目の疲れや肩こりが増す
“心”や“脾”とも連動するため、感情面・消化・睡眠などにも波及します。
3. 自律神経を整えるセルフケア
🌿 呼吸法・瞑想
ゆっくり鼻から吸って、口から長く吐く
1日5分でもOK！副交感神経が優位に
🌿 ツボ刺激（自律神経に効くポイント）
神門（手首の小指側）：不安・不眠に
内関（手首の内側3本下）：ストレス性の胃の不調に
百会（頭頂部）：気の集中をリセット
太衝（足の甲）：イライラや情緒不安に
🌿 生活リズムの見直し
朝日を浴びる／夜はスマホを控える
適度な運動（散歩・ストレッチ）
湯船につかって全身を緩める
4. 鍼灸による調整の力
鍼灸治療は、自律神経のバランスを整えるのが得意。 交感神経の過剰な緊張をゆるめ、 副交感神経を活性化して「深いリラックス」を引き出します。
✔ 鍼の微細な刺激は、脳やホルモン分泌にも作用
✔ 血流が良くなり、筋肉もゆるみやすくなる
✔ 定期的な施術でストレスに強い体づくりへ
まとめ
ストレスは避けられないものだからこそ、 "整える習慣"が大切です。
鍼灸やセルフケアを取り入れながら、 日々のストレスにゆるやかに対応できる心と体を育てましょう。
次回は、「東洋医学的な美容ケア（美容鍼・経絡フェイシャル）」についてお届けします。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年／87,000人以上の施術実績。プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。< 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師 >など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
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