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vol.153【霊枢】氣の生まれる場所とは?〜脾胃・腎・肺に宿る氣の生成法則〜
氣は、どこからやってくるのか?どこに宿り、どこで育まれ、どう巡っていくのか── 生命を支える“氣”という見えない力の源を辿ることは、すなわち「身体という宇宙」の設計図を読み解くことでもある。 霊枢は、氣の生成に関わる臓腑として、特に 脾胃・腎・肺...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.152【霊枢】氣とは何か?〜霊枢が描く“生命の本質”〜
「氣」とは何か? この問いに、私たちは一体いくつの答えを持っているだろう。“エネルギー” “バイタルフォース” “プラーナ”──さまざまな概念が錯綜する中で、**東洋医学の“氣”**は、ただの生命力ではない。 氣は、流れであり、変化であり、意思であり、存在の働きそのもの。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.151【霊枢】刺鍼の深さと方向とは?〜なぜ“深く刺す”と効くのか?〜
「その鍼、深いね」──そんな言葉を患者から言われたことはないだろうか。 鍼灸治療において、“刺す深さ”と“刺す方向”は、施術効果を大きく左右する要素。だが単に「深く刺せば効く」という単純な話ではない。 『霊枢』では、深さと方向が...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.150【霊枢】九鍼の哲学とは?〜なぜ九種類も鍼があるのか?〜
「鍼」と聞いて、一般の人が思い浮かべるのは、おそらく“細くて長い一本の鍼”。しかし、古代の鍼灸において“鍼”とは、決して一本の道具を指す言葉ではなかった。 『霊枢・九鍼論篇』によると──古代には 九種類の鍼 が存在し、それぞれに「目的」「深さ」「操作」「氣の働き」が異なっ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.149【霊枢】氣口・氣海・氣街とは?〜氣が集まる3つの重要エリア〜
氣の流れを知ることは、東洋医学における治療の基盤である。だが、その氣がどこから出入りし、どこに溜まり、どこを通過するのかを正確に把握している術者は、実は少ない。 『霊枢』には、氣の流れに関する3つのキーワードが登場する。それが──...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.148【霊枢】氣至而有応とは?〜術者と患者の“氣の交感”〜
氣は、ただ流れるものではない。氣は、“届く”もの── そして、その氣が“届いた”ときにのみ、治療は本当に始まる。これこそが、『霊枢』の名句「氣至而有応(き いたって こたえ あり)」の核心である。 この一文は、単なる古典の言葉ではない。氣が通じ合ったときにだけ起きる“身体の...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.147【霊枢】五変の刺法とは何か?〜虚実を超えた“氣の反応”〜
「補か、瀉か」──東洋医学の刺法において、しばしば語られる二択。だが、 虚か実か という表面的な判断だけで、氣の本質を捉えることはできない。 『霊枢』はその先を示している。そこにあるのは、「五変の刺法」──氣の状態に応じて、 五通りの応答法 を使い分ける高度な鍼技である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.146【霊枢】氣の動きを操る技術とは?〜行気・調気・迎随の法則〜
東洋医学の本質は「氣の動態」にある。どこから氣が生まれ、どこを通り、どこへ向かい、どう滞り、どのように変化するか。この氣の動きを把握し、それを術者が“意図して操作する”──これこそが『霊枢』が伝える治療技術の真骨頂である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.145【霊枢】病邪の伝変ルート〜内から外へ、外から内へ〜— 邪氣は“形を変えながら”、身体の奥へと進む —
風邪が悪化して肺炎になった、ストレスから胃の不調が続き、やがて皮膚まで荒れ出した――東洋医学ではこのような変化を「病邪の伝変(でんぺん)」と捉えます。 それは単なる“病気の進行”ではなく、 氣と臓腑の動きが変化した軌跡 。『霊枢』はこの動きを「内から外へ、外から内へ」と明確...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.144【霊枢】正氣と邪氣の戦い〜免疫と未病の視点〜— 邪を祓うのではなく、正を養う医学 —
「病気になる前に、なにかおかしいと感じる」「体は元気だけど、どこか不調」それは、 邪氣が入り始めたが、まだ勝負がついていない状態 ――東洋医学ではこれを「未病(みびょう)」と呼びます。 【1. 正氣とは?邪氣とは?】 🟡《霊枢・邪客篇》: 「正氣存内、邪不可干。」 →...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.143【霊枢】氣の生まれる場所とは?— 脾・腎・肺、三つの臓が氣を生み出す“命の工房”である —
氣は天から降るものでもなく、ただ存在しているものでもありません。氣は、内臓の連携によって生み出され、全身をめぐる“動的な生成物”です。 『霊枢』は、氣の生成に関わる主要な臓器として 脾・腎・肺 を挙げ、それぞれが違った形で氣を生み、支えていることを説いています。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.142【霊枢】氣とは何か?〜霊枢が描く“生命の本質”〜— 氣とは、生命の意志であり、関係性を動かす原動力 —
「血は目に見える。でも、氣は見えない」「氣って、ただの“やる気”や“元気”じゃないの?」そう思われることもあります。けれど霊枢における“氣”の概念は、 物質でもあり、エネルギーでもあり、意思を持つ力 として描かれています。 【1. 霊枢が語る「氣」とは?】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.141【霊枢】構造医学と東洋医学の接点— 骨格の歪みは、氣の乱れの姿である —
「骨盤の歪みが不調の原因です」「ストレートネックだから頭痛が起きてますね」 こうした現代の構造的アプローチは確かに的確。一方、東洋医学では不調を 氣の滞り・臓腑のアンバランス と捉えます。 形を見るか、流れを見るか。構造医学と東洋医学は、違う言語で同じことを語ろうとしている...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.140【霊枢】アレルギーとアトピーの根治戦略— 異物ではなく、“氣の過敏性”が病をつくる —
「なぜ、花粉だけに反応するのか?」「肌が赤くなるのは、なぜか?」「体は自分を攻撃しているのか?」 こうした問いに対し、現代医学は“免疫の暴走”と説明します。一方で東洋医学では、 氣のバリア(衛氣)の弱り、氣血の偏り、風湿熱の侵入...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.139【霊枢】不妊と妊活を東洋医学で診る— 妊娠とは、“天地の氣”が宿る現象である —
「なかなか授からないんです」「病院では異常なし。でも妊娠できない」「冷えや月経不順が気になる」 こうしたお悩みの背景にあるのは、 氣・血・精の偏り、そして“生命リズム”の乱れ かもしれません。 霊枢では、妊娠の成り立ちに関して“腎と精”“氣血の充実”“子宮の通達”を基本に据...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.138【霊枢】素問から読み解く自律神経調整— 陰陽が整えば、氣はめぐり、神は安らぐ —
疲れが抜けない、眠れない、イライラする、胃腸の調子が悪い…病院では「自律神経の問題ですね」と言われることが多いこの状態、東洋医学ではすでに『素問』『霊枢』の中で、 氣・神・臓腑の失調 として語られていました。 【1. 自律神経とは東洋医学で何にあたるのか?】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.137【霊枢】証とは何か?〜弁証論治の本質〜— 証を立てるとは、“氣の地図”を描くこと —
治療の前に、まず考える。「この人の氣は、どこで滞っているのか?」「虚しているのか?実しているのか?冷えているのか?熱をもっているのか?」その問いへの答えが“証”です。 霊枢では、証の本質を“氣の流れと臓腑の変化を観て、治療の指針を立てる術”としています。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.136【霊枢】精神・情緒に対する鍼灸治療の可能性— 鍼は、“心のゆらぎ”に氣を届ける道具である —
「胸がつまる」「寝つけない」「焦燥感がある」――一見“メンタル”に見える症状の多くは、 氣の流れ、臓腑のアンバランスとして身体に現れている ものです。 霊枢では「情緒と五臓」「神と氣」の関係を、極めて繊細かつ体系的に記述しています。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.135【霊枢】補瀉の思想と操作〜鍼灸技術の哲学〜— 補うとは、氣に寄り添うこと。瀉すとは、氣を解き放つこと —
「補ってください」「これは瀉したほうがいいですか?」 施術中、患者さんや施術者のあいだで交わされるこの言葉。しかし本来の補瀉とは、単なる“エネルギーの増減”ではありません。 霊枢は、補瀉について 明確な定義と操作法 、そして その思想的背景 までを、細やかに記しています。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.134【霊枢】経絡と臓腑のリンク〜なぜそのツボが効くのか〜— 経絡とは、氣の通訳。ツボとは、臓腑との会話の窓口 —
ツボを押して胃が鳴る。手首の一点で心が落ち着く。足の甲を鍼で刺激すると月経痛が和らぐ―― これらの現象は、 偶然ではなく、明確な“氣の通路”によって説明される 。それが、霊枢に繰り返し描かれる「経絡と臓腑のリンク構造」です。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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