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vol.92【素問】 血と津液の世界 〜潤いの医術〜— 乾ききった身体と心に、東洋のしずくを —

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月24日
  • 読了時間: 6分

更新日:3月27日

【1. 血と津液の違いとは?】


東洋医学では、私たちの体を構成する三つの大切な要素「気・血・津液(けつ・しんえき)」があります。


その中でも、血(けつ)と津液(しんえき)は「潤いをつかさどる存在」として知られています。簡単にたとえるなら、血は“栄養を運ぶ赤い液体”、津液は“全身を潤す透明な潤滑液”です。


  • 血(けつ):全身を巡り、筋肉や臓器、肌、髪、爪にまで栄養を届ける。

  • 津液(しんえき):関節・粘膜・内臓・皮膚などを潤し、体温調節や老廃物排出にも関与。


☯️ 鍼仙人の捉え方:


血は「情熱ある母なる液体」、津液は「静けさと守りの力を持つ聖水」

どちらも陰に属しますが、血はやや温かく厚みがあり、津液は清らかで冷ややか。互いに補い合い、人体の“内なる潤い”を守り、調和の状態を保っています。



【2. 潤い不足が現代人を蝕む】


現代社会において、多くの人が「潤いの不足=乾燥」に悩んでいます。エアコン、スマホ、ストレス、不規則な生活…。これらは、見えないかたちで「血と津液」を消耗させているのです。


☑️ 潤い不足で起こる症状の一例


  • 目の乾き、ドライマウス、のどの渇き

  • 肌のかさつき、湿疹、抜け毛

  • 関節のこわばりや冷え

  • 月経不順、便秘、不眠、焦燥感


🧠 心の乾燥も同様です。東洋医学では「血と津液は精神(神)の器」とされており、これが不足すると不安・イライラ・不眠・集中力の低下が現れます。


だからこそ、鍼仙人はこう考えます:


「潤いが整えば、心は穏やかに。身体はなめらかに。命は静かに、でも力強く燃える。」


【3. 血と津液の“つくりかた”と“巡りかた”】


血と津液はどこから生まれるのでしょうか?

答えは、脾胃(消化器系)です。食べたものをうまく消化・吸収することで、初めてこれらの潤いは生まれます。


  • 脾胃の働き → 「水穀の精微」を作り出す

  • 肺の働き → 津液を全身へ運ぶ

  • 肝の働き → 血を貯め、必要な場所へ配分する

  • 腎の働き → 体の奥深くで陰液を守る


☯️ 鍼仙人の捉え方:


潤いは“精妙なチームプレイ”によって守られている。どこか一つが乱れれば、すぐに全体のバランスが崩れてしまう。


【4. 潤いを補う鍼灸の技術】


鍼灸では、陰液(潤い)を補うために「補法(ほほう)」と呼ばれる施術を行います。使うツボや手技も、しっかりと狙いを定めて選びます。


🪡 代表的なツボ:

  • 太渓(たいけい)…腎陰を養う“命の泉”

  • 三陰交(さんいんこう)…女性ホルモン・生理機能を整える

  • 陰陵泉(いんりょうせん)…津液の生成・代謝を助ける


また、刺さない鍼(ていしん)お灸(おきゅう)など、優しい刺激で身体を温めることも有効です。


🧠 学術メモ:「素問」では、血と津液は「水穀の精微」から生成され、「腎は水を主る」「肝は血を蔵す」とされる。つまり、脾胃・腎・肝の三臓を中心にアプローチすることで、“潤いの流れ”を立て直せる。



【5. 魂にも潤いを】


潤いとは、単なる水分ではありません。

それは「身体が柔らかく、感情が豊かで、心が温かく保たれている」という状態。逆に潤いが失われると、人は頑なになり、閉塞的になり、孤独になっていきます。


だからこそ、鍼仙人はこう考えます:


「ツボを整えることは、氣の流れを整えること」「氣の流れが整えば、感情は自然に調和へ向かう」

🔚 まとめ:潤いこそが医術の原点

血と津液の調和こそが、すべての治療の土台。乾いた心身に、潤いという“しずく”を注ぐこと。それが、東洋医学の本質であり、鍼灸師としての私たちの使命です。

「潤いは、命を育てる光」



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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜

“魂を潤す、一刺しの哲学を。”


隠れ家のようなプライベートラウンジで、

親子三代が安心して通える“東洋の手あて”をお届けします。



『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。


「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡 典拠(素問より):

  • 《素問・経脈別論篇》:「血者、水穀の精気也」

  • 《素問・五蔵生成篇》:「脾主運化,化生津液,津液盈,則能養筋」

  • 《素問・陰陽応象大論篇》:「陰在内,陽之守也;陽在外,陰之使也」 → 陰液の重要性

  • 《素問・脈要精微論篇》:血脈と気の関係、精神との結びつき

  • 《素問・気交変大論篇》:「陰平陽秘,精神乃治」 → 潤いと精神のつながり


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