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vol.208【難経十三難】氣口・人迎の診察とは?〜頸動脈の“氣”をどう読むか〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月29日
  • 読了時間: 5分

「人迎と氣口、どちらが強いですか?」

東洋医学の古典において、脈は手首だけではない。

頸部の動脈──すなわち**人迎(顎の下)と氣口(橈骨動脈)**は、全身の氣を測るための“陰陽のゲート”として扱われていた。

難経十三難では、この二つの脈の強さの比較から、邪正のバランスや病の所在を診る方法が記されている。



【1. 人迎=陽の氣口/氣口=陰の氣口】


難経では、人迎と氣口の位置づけをこう語っている:


  • 人迎(じんげい):陽の脈。外側、頭部への氣の通路。

  • 氣口(きこう):陰の脈。内側、五臓六腑への氣の通路。


つまりこの二つは、氣の陰陽の出入り口なのだ。

このどちらが強く、どちらが弱いかを比較することで、 氣の偏り、正邪の状態、病の内外や浅深を判断できるとされる。



【2. 人迎>氣口=邪氣が外にある】


頸動脈の脈(人迎)が強く、手首の脈(氣口)が弱いとき── それは、邪氣が体表にある=表証の段階を意味する。

例えば:


  • 急な発熱・悪寒・風邪の初期

  • ストレス性の一過性高血圧

  • 筋肉の緊張が上半身に偏っている


このような場合、鍼仙人は「氣を外から中へ誘導する」ようなアプローチを選ぶ。



【3. 氣口>人迎=正氣が内に籠もっている】


逆に、氣口の脈が強く、人迎が弱い場合── これは病邪が深部に入り込んでいる、あるいは正氣が籠もっている状態と読む。


  • 慢性的な内臓疲労

  • 感情を抑圧している状態

  • 冷えや虚証による氣滞


この時、鍼仙人は「深部の氣を呼び覚まし、表へと開く」施術を行う。


☯️鍼仙人の哲学


氣口と人迎は、氣の“入口”と“出口”である。

どちらかが開き、どちらかが塞がれているとき、 氣は“閉じ込められたまま”になってしまう。

だから鍼仙人は、頸と手首に触れることで、 その人の“氣の出入りの詰まり”を感じ取る。



【4. 鍼仙人としてのまとめ】


氣の出入口である、頸(人迎)と手首(氣口)。

この“陰陽の門”を診ることで、 病の位置・深さ・邪正の勢いが見えてくる。

だからこそ鍼仙人は、 「氣を診る」とは「通路を聴くこと」と考えている。



🔚まとめ

氣の流れは、入口と出口に現れる。氣口と人迎の比較こそ、診察の“陰陽バランス”を測る最初の一歩。

今日から活かせる一言:氣の通り道に、生命の兆しを聴け。


📘次回予告

次回は、vol.209【難経十四難】「五臓六腑の位置関係とは?〜東洋的“内臓解剖図”〜」

目に見えない東洋医学的臓器配置──その思想と意味を深掘りしていきます。


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氣の門をひらくこと──それが陰陽の回復である。


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氣の“通り”を読み解く施術をお届けします。



『鍼仙人』院長 高山 昌大施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。

鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。

「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠:『難経』第十三難/『霊枢・邪気蔵府病形篇』/『素問・脈要精微論』





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