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vol.183【霊枢】皮膚は“第二の脳”である〜表層から氣を読む技術〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月28日
  • 読了時間: 5分

皮膚に触れると、内臓の異変がわかる。ゾワッとした反応や、押すと痛むライン。なぜ皮膚はそんなにも敏感に“中”を映すのか？

西洋医学では、「皮膚は最大の感覚器」として知られ、 東洋医学では、「皮は肺に属す」「皮膚は氣の出入口」とされる。

鍼仙人は、皮膚を“氣のセンサー”と捉える。今回は皮膚と氣の関係、そして触診の意義に迫っていこう。


【1. 皮膚の役割は“感じる”こと】


皮膚は神経末端が集中する“感じる器官”。 触覚・痛覚・温度感覚だけでなく、氣の異常にも反応する。


  • 緊張していると皮膚がこわばる

  • 胃が不調だと、腹部の皮膚が冷たくなる

  • 肝の氣が滞ると、胸脇や肩に圧痛が出る


☯️鍼仙人の視点：「皮膚は、氣の変化を最初に教えてくれる友だ」



【2. 経絡と皮膚感覚の一致】


経絡に沿って“違和感”や“しこり”が出る──これは、氣が滞っている場所に皮膚が反応している証拠。


  • 足三里が硬い＝胃の不調

  • 曲池がざらつく＝大腸の異変

  • 肺経ラインがひりつく＝呼吸器の乱れ


☯️鍼仙人はこう読む：「皮膚を読めば、氣の地図が見える」



【3. 東洋医学における“皮膚診”】


『霊枢』では、皮膚の色・艶・温度・硬さ・弾力などを診察に使っていた。 これは“望診・切診”の一部であり、氣の状態を観る重要な手段である。


  • 皮膚のざらつき＝血虚・津液不足

  • 蒼白で冷たい＝陽虚・気虚

  • 赤みと熱感＝熱邪・炎症


鍼灸師が“手で診る”とは、皮膚という氣のスクリーンを読むことに他ならない。



【4. 皮膚から氣にアプローチする】


皮膚は氣の“出口”であり“入り口”でもある。つまり、皮膚への刺激は氣の流れそのものを変える。


  • 接触鍼・ローラー鍼・てい鍼は皮膚反応の調整法

  • オイルマッサージも氣の流れに影響する

  • 表皮への刺激が“深部の変化”を導くこともある


☯️鍼仙人の臨床感覚：「皮膚に触れた瞬間、氣がこちらを教えてくれる」



🔚まとめ：皮膚は“氣の鏡”である

氣の乱れは、最初に皮膚に現れる。 そして、最も繊細な氣の操作もまた、皮膚から始まる。

鍼仙人は、 皮膚の緊張を観て、 氣の詰まりをほどき、 内臓と神経の調和を導く。


🪶今日から活かせる一言：「皮膚に出る違和感は、身体の声」


📘次回は【霊枢シリーズ】vol.184「“脈”は氣の鼓動である〜脈診が語る身体の真相〜」について解説していきます。氣の波打ちを読む技──東洋医学の神髄に触れていきます。




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『鍼仙人』院長　高山 昌大施術歴16年／87,000人以上の施術実績。プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。「皮膚は内臓と神経を写すスクリーン」──そう語る鍼仙人の診察法に、世界が注目している。


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・『霊枢・口問篇』

・『霊枢・経脈篇』

・『霊枢・邪気臓腑病形篇』




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