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vol.222【難経第二十七難】脈の「動く」と「止まる」は何を意味する?〜氣血の瞬間診断〜
患者の脈に触れたその瞬間、「あれ?」と違和感を抱いたことはないだろうか。 一定のリズムで流れるはずの脈が、突如として止まり、数息のあいだ動かなくなる。あるいは、妙にせかせかと速く、浮ついたように感じられる脈。 こうした“瞬間的な変化”に、術者はどう向き合うべきなのか?...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.221【難経第二十六難】氣の多少はどこで測る?〜診断と脈の深さ〜
"氣"という目に見えない存在を、私たちはどうやって捉えるのか。東洋医学の診断法において、氣の多少は重要な指標のひとつ。しかし、それを“どう測るか”という問いには、現代でもなお答えが求められている。『難経』では、氣の多少は"脈の深浅"によって測るべきだと説かれている——。今回...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.209【難経十四難】五臓六腑の位置関係とは?〜東洋的“内臓解剖図”〜
「肝はどこにありますか?」 こう聞かれたとき、現代医学なら肝臓の“解剖学的位置”を答える。 だが東洋医学では、“氣の流れ”と“臓腑の関係性”をもとに、 独自の臓器の配置──すなわち「東洋的内臓地図」が存在する。 難経第十四難では、 五臓六腑の位置関係 が詳細に語られている。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.206【難経十一難】臓腑の病は脈にどう現れるか?〜氣の状態と五臓六腑の関係〜
「この脈、どの臓腑の乱れでしょうか?」 臨床でよく聞かれるこの問い。 東洋医学では、 “氣”は臓腑を通じて脈に映し出される と考えられている。 難経第十一難は、 氣・臓腑・脈 をつなぐ東洋診察の核心を示す一章である。 【1. 臓腑と脈は“氣の写し鏡”】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.205【難経十難】脈の浮沈遅数とは?〜氣の性質を読み解く診察力〜
「浮いてる脈、沈んでる脈って、何が違うんですか?」 脈診を学び始めると、最初に出てくる“浮・沈・遅・数”という言葉。 だが、ただ手首を触って分類するだけでは、その意味はつかめない。 難経第十難 は、脈という“氣の表現”の奥行きを教えてくれる。 【1....

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.204【難経九難】寸口三部の脈診とは何か?〜手首に映る全身の氣〜
「脈を診るって、結局どういうことですか?」 東洋医学を学び始めた者から、臨床ベテランまで── 常に問い続けられるこのテーマ。 難経第九難では、古来から伝わる「寸口三部」の概念が語られる。 それは単なる“手首の脈”ではない。 氣の海原を、三つの窓から観る診察法 である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.203【難経八難】臓腑と経絡の“主治関係”〜氣の通り道とその役割〜
「経絡って、ただの“道”なんですか?」 臨床でも頻繁に使う“経絡”という言葉。 しかし、その本質にどこまで迫れているだろうか? 第八難は、臓腑と経絡の“主治関係”──つまり「氣の通り道の意味」を明らかにしてくれる。 【1. 経絡は“氣の文法”である】...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.202【難経七難】陰陽の虚実とは何か?〜“偏り”を診る眼〜
「虚実って、どう判断すればいいのか分からない…」 臨床現場で誰もが一度は迷うこのテーマ。 難経第七難では、 陰陽の虚実をどう診断するか という核心が説かれている。 【1. 虚と実、それは“氣の偏り”のサイン】 “虚”とは不足、 “実”とは過剰。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.201【難経六難】蔵象とは何か?〜目に見えない五臓の世界〜
「五臓って、実際どこにあるの?」 臓器の位置を聞かれても、内臓の解剖図を思い浮かべるのが一般的だろう。 だが、東洋医学における“臓”は、解剖的な形ではなく「機能と象(あらわれ)」として捉えられる。 それが──“蔵象”の概念である。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.200【難経五難】気血津液とは何か?〜生命を支える“三宝”の捉え方〜
「氣はわかるけど、血や津液って何なの?」 東洋医学では、氣だけでなく「血(けつ)」と「津液(しんえき)」を重視する。 この三者は、生命活動の“三宝”ともいえる基本構成要素。 第五難では、この“氣血津液”をどのように捉えるべきかが語られる。...

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vol.199【難経四難】寸口三部とは何か?〜脈診の地図を描く〜
「脈を診るって、どこをどう診ればいいのか分からない…」 そう感じたことはないだろうか? 脈診における“座標軸”を提示してくれるのが、難経・第四難である。 その中心が、「寸口三部」という概念だ。 【1.】寸口三部とは、診脈の“地図”である...

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vol.198【難経三難】五臓の“氣の量”をどう測るか?
「氣の“質”はわかってきた。でも、“量”ってどう診るの?」 そんな問いに正面から答えるのが、難経・三難である。 氣は、目に見えない。 けれども、脈・皮膚・声・表情──あらゆる“気配”の中に、その量的情報は隠れている。 【1.】五臓の氣は“量”で表現される...

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vol.197【難経二難】陰陽で診る氣のバランス
「この人、なんだか“重たく”感じる──」 それは、氣の偏りを察知している証かもしれない。 陰と陽。 東洋医学の根幹であり、氣の流れを捉えるための“第一原理”。 難経・二難では、脈診の“陰陽分類”を通して、 氣の全体像をどう捉えるかが問われる。...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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vol.196【難経一難】生死の境を診る──脈を読むとは何か?
「先生、この脈、もう“尽きて”います──」 かつて、師匠がそう呟いた患者がいた。 その翌日、彼は静かに息を引き取った。 鍼灸には、生命の“氣”を感じ取る技術がある。そしてその最前線が、まさに“脈診”である。 【1.】第一難:脈で“命”を観よ...

- 鍼仙人 - 高山 昌大
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