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vol.206【難経十一難】臓腑の病は脈にどう現れるか?〜氣の状態と五臓六腑の関係〜

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 3月29日
  • 読了時間: 5分

「この脈、どの臓腑の乱れでしょうか?」

臨床でよく聞かれるこの問い。

東洋医学では、“氣”は臓腑を通じて脈に映し出されると考えられている。

難経第十一難は、氣・臓腑・脈をつなぐ東洋診察の核心を示す一章である。



【1. 臓腑と脈は“氣の写し鏡”】


古典は言う──「脈は心の動き、臓の声、腑の響き」

つまり、五臓六腑の異常は、すべて脈に反映される。


  • 肝の失調 → 弦脈

  • 心の虚弱 → 細脈・結代

  • 脾の弱り → 緩脈・濡脈

  • 肺の熱 → 数脈・浮脈

  • 腎の虚冷 → 沈脈・遅脈


氣がどこに滞り、どこで不足し、どこで昂ぶっているか── それを脈という“氣の写し鏡”が物語るのだ。



【2. 難経十一難が語る“脈と臓”の因果関係】


難経では、臓腑の病がなぜ脈に現れるのかを明確に解説する。


その中でも重要なのは、以下の三層構造:


  • 臓腑=氣の生成・分配の場

  • 経絡=氣の通路

  • 脈=氣の最終表現点


つまり、臓腑で生まれた氣が、経絡を通って脈に届く。

この三層の連続性こそ、東洋診察のリアリズムなのである。



【3. “脈だけで臓腑がわかる”は幻想か?】


よく言われる「脈で全部わかる」という表現── それは半分真実で、半分幻想である。

なぜなら、脈はあくまで“氣の表現”であって、 最終的には五感と直感による“総合診察”が必要だから。

脈は単独で語るものではなく、 舌・顔色・声・姿勢など、身体全体の氣の響きと共鳴して、 初めて“臓腑の状態”として診ることができる。


☯️鍼仙人の哲学

脈は、臓腑の“聲”である。

心が叫べば、脈は跳ねる。腎が泣けば、脈は沈む。


鍼仙人は、 その声なき聲を聴き分けるために、 日々、自らの氣を澄ませて診察に臨む。



【4. 鍼仙人としてのまとめ】


難経十一難が教えてくれるのは、 脈診とは「臓腑との対話」であるということ。

浮・沈・遅・数だけでは見えない、 氣の“背景”にある内臓の叫びに耳を傾けること──

それが、東洋医学における本当の“診る”という行為である。



🔚まとめ

脈とは、氣の翻訳者であり、臓腑の語り部である。その一拍一拍が、五臓六腑の“今”を語っている。

今日から活かせる一言:脈は、臓腑の聲を聴く“氣の楽器”である。


📘次回予告

次回は、vol.207【難経十二難】「脈診の左右差に意味はあるか?〜左右の氣のバランス診断〜」

東洋医学の“陰陽診察”における左右の捉え方を深掘りします。





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『鍼仙人』院長 高山 昌大施術歴16年/87,000人以上の施術実績。

プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。

鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠:『難経』第十一難/『霊枢・本神篇』/『素問・五臓別論』



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