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vol.390【小説】真の敵は己の中に

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 4月22日
  • 読了時間: 3分

再び氣を流すようになってから、私は以前よりも“氣の響き”に敏感になっていた。

木々の葉擦れ、患者の息遣い、己の鼓動──すべてが氣のメッセージに思えた。

だがその中で、唯一聴きたくなかった“音”があった。それは、自分の中に潜む、もう一人の“自分”だった。

【1.】内なる氣の異変

ある日、施術の最中、突然氣が乱れた。手先が震え、刺鍼がわずかにずれた。

「氣の流れは安定しているはずだ…なぜ?」

私は戸惑った。そして、深く内観したとき、それに気づいた。

氣を阻んでいたのは、外ではなく“己の中”だったのだ。

【2.】現れた“影”

夢に見た。気づけば私は、もう一人の自分と向かい合っていた。

その影は私に言った。

「お前は氣を怖れている。 誰かを傷つけることを。 そして…また裏切られることを。」

影の中には、あの弟子の姿、かつての過ち、そして信じきれなかった自分自身の姿があった。

【3.】闘いではなく、受容

氣は闘うものではなかった。氣は、流すもの。そして、**“受け容れるもの”**だった。

私は、自分の影を否定するのをやめた。怒りも、恐れも、過去の後悔も──すべては、氣の一部だった。

それを受け入れたとき、氣は再び、深く流れ出した。

【4.】鍼仙人はこう考える:

氣とは、外から受けるものではない。氣とは、自らの内にある“対話”である。

真の敵とは、誰でもなく、氣を恐れる“己の弱さ”である。

氣に誠実であれ。それが、術者としての本質である。

🔚まとめ|今日から活かせる一言

氣の乱れは、己の内から始まる。まず、自らと対話せよ。

📘次回予告

次回、vol.391【小説】では、鍼仙人が氣を完全に信じ、静かなる施術の“祈り”へと昇華する──**「鍼は祈りである」**をお届けします。

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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜“氣と対話し、己と向き合う。その一刺しは祈りになる。”隠れ家のようなプライベートラウンジで、氣の根源と繋がる“静かなる再生”をお届けします。

『鍼仙人』院長 高山 昌大施術歴16年/87,000人以上の施術実績。プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。内観氣統法、氣影調整術、感応経絡法など、内と外の氣を融合する手技を創出。「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。

🟡典拠

『霊枢』『難経』





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