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vol.388【小説】迷いの森と氣の封印

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 4月22日
  • 読了時間: 3分

氣が怖かった。あの出来事以来、氣を使うたびに、心のどこかで震えが走る。

技術は残っていた。理屈も覚えていた。けれど、“氣を通す感覚”が消えていた。

私はそのまま、深い森へと姿を消した。



【1.】森に沈む


陽が届かない森の奥。鳥も鳴かず、風も吹かず、ただ湿った空気だけが流れていた。

私は、鍼も持たず、言葉も発さず、苔に覆われた大地に座り、目を閉じた。

氣の封印は、術のためではない。「感じたくない」それが、正直な気持ちだった。



【2.】氣を止めるということ


氣は常に流れている。止めようとする行為そのものが、不自然だった。

だが私は、自らその流れを断ち切った。息を浅くし、脈を静め、五感を閉じるようにして。

世界と自分の間に、膜を張ったような孤独。それが、私にとっての“氣の封印”だった。



【3.】森が語りかけてきた


数日が過ぎた。草の匂い、葉の揺れ、虫の気配──それらが少しずつ、耳に、皮膚に、心に戻ってきた。

氣とは力ではなかった。氣とは、世界と繋がる“聴く行為”だったのだ。

封じた氣が、外側から私に語りかけていた。



【4.】鍼仙人はこう考える:


氣とは、外にあるものではない。氣とは、“受け入れる姿勢”である。

氣を使うことばかり考えていた私は、氣を“聴く”という原点を、忘れていた。

氣を封じた日が、私の“氣の再生”の始まりだった。



🔚まとめ|今日から活かせる一言


氣は力ではない。氣は、聴くという在り方である。



📘次回予告

次回、vol.389【小説】では、深い静寂の中で再び鍼を手にした“魂の叫び”──「魂の叫び、再び鍼を握る」をお届けします。


🌿 voyage.鍼灸ラウンジ – Total Body Health & Beauty Care – 🌿

〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜


“氣を封じて初めて、氣を聴くことを知る。”


隠れ家のようなプライベートラウンジで、

氣をひらく“沈黙と再生”の施術をお届けします。



『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。氣封修練法、経絡感覚再生術、五感調律整法など、“氣と沈黙”を繋ぐ手技を体現。「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠

『霊枢』『難経』




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