vol.227【難経第三十二難】診断の四つの道〜望聞問切の意味と重み〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 5分
診断とは、どう始まるのか。 患者が一言も語らずとも、術者の目と耳と手は、すでに多くを語りかけられている。
『難経』第三十二難において語られるのは、東洋医学の診断の基本「四診」—— 望(視る)・聞(聴く/嗅ぐ)・問(問う)・切(触れる)という、4つの観察法である。
その本質は、単なるチェックリストではない。 患者の“氣”にどう出会うか、その手順と態度の問題なのだ。
【1. 四診とは“氣を捉える4つの窓”である】
四診とは、表面的な情報を収集する技術ではない。 それぞれが、氣の状態を多面的に捉えるための“感覚の窓”である。
望診:顔色、姿勢、動き——氣が表情に現れる
聞診:声・呼吸・体臭——氣の質が音と匂いに現れる
問診:言葉、感情、生活背景——氣の流れの背景を知る
切診:脈、腹、肌、経絡——氣が身体の中でどう動いているか
診断とは、“氣の共鳴”の場。 術者自身が澄んだ感覚を持っていなければ、真の四診は成立しない。
【2. なぜ“切診”が最後にあるのか?】
四診の順序には意味がある。
望・聞・問は、術者が“外側から内側”へとアプローチしていくプロセス。 そして切診は、最も深く、最も確かに“氣の流れ”を感じ取る接点である。
『難経』では「切診は診断の決め手である」と記されており、 それまでに得た情報の“統合点”としての意味を持つ。
つまり、切診=診断の着地点であり、氣の最終確認作業なのだ。
【3. 四診は“分ける”ためでなく“繋ぐ”ためにある】
四診は、それぞれがバラバラに存在するものではない。
「顔色で疑い、声で裏付け、言葉で絞り、触れて確かめる」 この一連の流れが、診断における氣のストーリーを立ち上げる。
術者が感じた“違和感”を、四つの診法で立体的に検証していく。
四診とは、“氣との会話”のための手段であり、 それぞれが“ひとつの氣”に触れるための道なのである。
☯️ 鍼仙人はこう観る:
診断は、感覚を研ぎ澄ます修行である。 四診を使うとは、氣に耳を傾ける術を学ぶこと。 道具ではなく、“態度”としての診断。
鍼仙人はこう考える:四診とは、氣を読むための“四つの感性”。 感じるとは、解釈ではなく、共鳴することだ。
🔚まとめ
四診とは、氣に出会うための4つの道。 それぞれの診法は、術者の“心の姿勢”によって深さを増す。
今日から活かせる一言:感じようとする“態度”が、診断を深くする。
📘次回予告
次回は、vol.228【難経第三十三難】氣の逆流とは何か?〜上下・内外の氣の迷い〜をお届けします。 氣の“正しい流れ”とは何か?迷いとは何か?を一緒に探っていきましょう。
🌿 voyage.鍼灸ラウンジ – Total Body Health & Beauty Care – 🌿
〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜
魂を潤す、一刺しの哲学を。
隠れ家のようなプライベートラウンジで、
氣の流れを整え、心身の調和を育む“東洋の手あて”をお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠
『難経』第三十二難

\対応キーワード一覧/
<施術・メニュー系>鍼灸・整体・美容鍼・美容整体・骨盤矯正・小顔矯正・経絡治療・ボディケア・マッサージ・オイルマッサージ・リラクゼーション・フェイシャルトリートメント・ヘッドスパ・エステ・スポーツマッサージ・パーソナルトレーニング・小尻矯正
<症状・お悩み系>自律神経・体質改善・氣力低下・疲労回復・内臓不調・冷え性・情緒不安・不眠症・むくみ・吐き気・巻き肩・眼精疲労・更年期ケア・便秘・肩こり・腰痛・頭痛・胃腸の不調・食欲不振
<ケア対象・ターゲット別>在宅ワーカー向け・ビジネスマンケア・メンタルヘルスサポート・スポーツ選手向け・アーティスト体調管理・産後ケア・高齢者機能訓練ケア・術後回復支援・学生割引あり・更年期サポート・マタニティケア・子どもケア・シニアケア
<施設タイプ・専門性>鍼灸院・整体院・整骨院・東洋医学・内科・外科・病院・クリニック・医科・歯科・耳鼻科・産婦人科・整形外科・口腔外科・アレルギー科・リラクゼーションサロン
<学術・教育学科>東洋医学概論・東洋医学臨床論・はりきゅう理論・臨床医学各論・解剖学・生理学・病理学・内科学・外科学・精神医学・整形外科学・小児科学・皮膚科学・衛生学・関係法規・公衆衛生学・医療概論・リハビリテーション医学・柔道整復学理論
<対応エリア>六町・北千住・銀座・表参道・浅草・松戸・草加・南流山・東京駅・西新井・柏・守谷・つくば・浦和・有楽町・中目黒・千代田区・中央区・世田谷区・足立区・江東区・荒川区・江戸川区・台東区
ความคิดเห็น