vol.296【傷寒論】発汗法と鍼灸:氣の扉を開く“表解の術”
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
「汗をかかせる」のが目的ではない。
発汗とは、“氣を外に向かわせる操作”であり、 閉ざされた表層を開き、邪氣を解き放つ“表解の術”である。
『傷寒論』における発汗法は、 太陽病──すなわち外邪の初動における防衛反応の調整を意味する。
今回は、その氣象構造と鍼灸での応用について、徹底的に深掘りしていく。
【1. 発汗の本質:開いて、放つ】
「汗をかく=体表が開く」
これは、体表の氣が緊張状態から“解放モード”へ切り替わることを意味する。
寒気、悪寒、肩背のこわばり、発熱感など:閉塞のサイン
汗が出る/出ない:開放に向かうか否かの指標
▶️つまり発汗は、氣の出入り口をどう開くかという“出口設計”なのである。
【2. 太陽経の氣象構造:外邪の通路を知る】
太陽病は、膀胱経・小腸経を中心とした「太陽経」に邪氣が侵入した状態。
肩甲間部のこわばり
首筋〜背中の寒気や張り
額の汗、後頭部の違和感
これらは、まさに太陽経の氣の滞り。
▶️氣の防衛ライン(表)であると同時に、 発汗操作のルートでもある。
【3. 鍼灸による“表解操作”のポイント】
【使用経穴】
大椎・風門・肺兪・膏肓・肩外兪・合谷・列欠・曲池・外関など
【操作の工夫】
単刺で軽く響かせ、氣を揺らす
鍼尖は上向きまたは外方向へ
温熱との併用(お灸・ホットパック)で氣の開放を促進
▶️重要なのは、“氣を走らせるイメージ”を持ち、 患者の体表に動きと軽さを与えること。
【4. 臨床で見極めるべきサイン】
汗がまったく出ていない
寒気と発熱が交互に来る
首・背中・肩に触れると硬く、冷たい
寝汗や微熱が続く(半表半裏への移行サイン)
▶️「今、氣はどこで止まっているか?」を読むことが 鍼灸における“表解タイミング”の見極めとなる。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
発汗とは、氣を開くことである。 閉じた体に風を通す。止まった氣に、出口を与える。 その手が、“開かれるべき扉”を知っていなければならぬ。
🔚まとめ:
発汗法は表層を開き、邪氣を外に導く操作
鍼灸では太陽経・防衛ラインの解放が鍵
タイミング・方向・操作感の三位一体で氣を動かす
🎯今日から活かせる一言:
鍼の一刺しが、氣の扉を叩く──それが発汗の術。
📘次回予告:
次回は「瀉下法と鍼灸」──氣を内から下ろす“排出の術”を深掘りしていきます。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。 鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
施術は科学であり、芸術である。 氣は触れ、響き、流れる──その一手が世界を変える。
🟡典拠:『傷寒論』

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