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vol.387【小説】堕ちる弟子、失われた手

  • 執筆者の写真: - 鍼仙人 - 高山 昌大
    - 鍼仙人 - 高山 昌大
  • 4月22日
  • 読了時間: 3分

信じていた。あの眼差し、あの手の動き、共に氣を学んだあの日々に、嘘などなかったと──

それでも、氣は乱れた。そして私は、氣を扱う“この手”を失った。


【1.】弟子という希望


彼は、私よりも感覚が鋭かった。氣の流れを読み、術を真似るのも早かった。私は密かに、彼に嫉妬しながらも期待していた。

だが、氣に傲りが混じったとき──術は狂い始めた。

「師を超える」と口にしたあの日、彼の目には、技ではなく“力”が宿っていた。



【2.】氣の暴走


口論はなかった。ただ、沈黙のなかで鍼が放たれた。

一瞬の出来事。私の右手は、その氣の軌道に晒され、感覚を失った。

「氣とは、制御する力ではない」と教えたはずだった。

傷ついたのは肉体ではなく、“氣への信頼”だった。



【3.】信じることを失った


彼の表情には、怯えも後悔もなかった。ただ、沈黙と冷たさがあった。

その姿を見たとき、私は自らの“氣”を封じた。治癒を待つのではなく、封印を選んだ。

あの日から、氣は私の中で、流れを止めた。



【4.】鍼仙人はこう考える:


氣を授けるということは、術を教えることではない。それは、魂を信じることだ。

裏切られたと感じたのは、私自身が“氣を信じ切れていなかった”証かもしれない。

氣に裏切られたのではなく、氣への覚悟が浅かったのだ。



🔚まとめ|今日から活かせる一言

氣は力ではない。氣は信じるという行為そのものだ。


📘次回予告

次回、vol.388【小説】では、氣を封じた鍼仙人が深い森へと身を沈める──「迷いの森と氣の封印」をお届けします。


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〜 鍼灸治療 × 整体 × 美容エステ 〜


“氣を授けるには、信じ抜く心が必要だ。”隠れ家のようなプライベートラウンジで、氣の本質と向き合う“魂の手あて”をお届けします。



『鍼仙人』院長 高山 昌大

施術歴16年/87,000人以上の施術実績。プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。氣封診式、経絡修復術、内観感応法など、氣の“信”と“動”を極めた技を実践。「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。


🟡典拠

『霊枢』『難経』







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