vol.283【傷寒論】太陽病の進行パターンと“氣象学”
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月4日
- 読了時間: 4分
氣は留まらない。氣は流れる。
だからこそ、病もまた“氣の気象”として移ろいゆく。
『傷寒論』における「六経弁証」は、単なる分類ではなく“氣の変遷”を捉えるための図式である。なかでも太陽病は、その始点であり、氣の乱れが次なるステージへと進行していく起点でもある。
本稿では、太陽病から始まる進行パターンを「氣象学」の視点で読み解き、鍼灸臨床における“未然の察知力”を養っていく。
【1. 太陽病は“氣の揺らぎ”のスタート地点】
太陽病とは、「外から内へ」「表から裏へ」と氣が流れ込む入り口。
風寒や風熱が体表から侵入し
衛氣がせき止めて応戦し
項背強ばり、悪寒、頭痛、発熱などの初動症状を生む
この時点で氣の流れを調えられなければ、氣は深部へと潜行しはじめる。
【2. 進行の“氣象図”:三つの分岐パターン】
太陽病が進行する際には、氣の状態に応じていくつかのパターンをたどる。
● 陽明へ:氣が内熱化するパターン
発熱が高まり、便秘・口渇・腹満などが現れる
胃大腸に熱がこもる(陽明経)
「実熱→胃家実証」として、瀉法・発汗・下法が検討される
● 少陽へ:氣が左右と上下に揺れ動くパターン
寒熱往来、胸脇苦満、咽の乾き、口苦
三焦や胆経の氣が乱れる
「半表半裏」と呼ばれる氣の浮動状態
● 太陰へ:氣が虚へと傾くパターン
寒がり、腹痛、下痢、食欲不振
脾虚・中焦の氣虚状態
虚証と冷えが混在する“沈静的病態”
【3. 鍼灸で読むべきは「氣の兆し」】
鍼灸師は、症状が起こってから手を打つのでは遅い。
汗の量や質に、氣の揺らぎを読む
脈の浮き沈みに、氣の方向性を読む
舌の苔・色に、内熱や虚寒の兆しを読む
そして、氣の進行方向を読み取る力こそが、“氣象観察力”である。
【4. 「今どこにいるか?」を診る】
六経分類とは、
病の深さ(表→裏)
氣の性質(実→虚/熱→寒)
流れの向き(昇→降/開→閉)
を読み取るためのコンパスである。
患者が今、氣のマップのどこに立っているかを診る──そのために、鍼灸師は“氣の天気図”を持たねばならない。
☯️ 鍼仙人は語りかける:
病は静かに、だが確実に氣を動かす。 術者の務めは、氣の変化を読むこと──今ここにある氣象を感じ取ることなのだ。
氣は風であり、波であり、雲のように流れる。その動きに一手先で気づけるか──それが未病治の真髄である。
📘次回予告:
次回は「陽明病の氣象」──氣がこもるとはどういうことか?実熱・燥熱・内攻の視点から鍼灸の読み解きを進めます。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。 氣脈走査術、経絡調律法、頭項導引鍼、外邪遮断刺鍼──太陽経を操るための臨床術を日々研磨している。
🟡典拠:『傷寒論』

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