vol.261【難経第六十六難】病の根はどこにあるのか?〜“標と本”を見極める診断術〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 4月1日
- 読了時間: 4分
熱が出る。 咳が止まらない。 頭が痛い。
──その症状は、 本当に“そこ”が原因なのだろうか?
『難経』第六十六難では、 症状として現れる「標」と、根本的な原因である「本」をどう見極めるかが説かれている。
【1. 標と本とは何か】
標(ひょう)= 表面化した症状・結果
本(ほん)= 原因・根本的な体質・内因
→ 症状の背後にある“源”にアプローチできるかが、術者の力量。
【2. どちらを先に治すべきか?】
状況 | 優先すべき対象 | 理由 |
急性・重篤 | 標 → 先に症状緩和 | 命を守る対応が優先 |
慢性・体質 | 本 → 根本改善を優先 | 再発防止・体質改善 |
→ “先標後本” or “先本後標”の判断こそ、術者の診立ての真髄。
【3. 臨床での“標本診断”の鍵】
問診 → どのタイミングで出た症状か
脈診 → 浮沈・力感・変動性を確認
舌診 → 舌苔の変化・厚薄・色味
四診合算で「根にある異常」を探る
例:
頭痛(標)でも、原因は肝氣鬱結や腎精不足(本)のことも
下痢(標)でも、原因は脾虚か寒邪かで大きく異なる
→ 表面にとらわれず、“奥にある原因”を聴く力が求められる
☯️ 鍼仙人はこう観る:
症状は、身体が発する“目印”に過ぎない。
だが、目印だけで道を誤れば── 真の癒しには届かない。
鍼仙人はこう考える:標は今の声。 本は深い叫び。
どちらも聴き取りながら、術者は“今、何をすべきか”を見極める。
🔚まとめ
標は症状、本は原因。 “何を今、何を後に診るか”の判断こそが、東洋医学の診断力。
今日から活かせる一言:本を聴け。標を流すな。
📘次回予告
次回は、vol.262【難経第六十七難】氣・血・津液の優先順位とは?〜“まず診るべきは何か”〜をお届けします。
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『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。標本分化診・三焦層診断法・多次元アプローチ・深層感知触察などを駆使し、症状の背後にある“氣の根”を見極める施術を展開中。
🟡典拠
『難経』第六十六難

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