vol.212【難経十七難】五行色体表とは何か?〜色・味・音・臭・志の五感診察〜
- - 鍼仙人 - 高山 昌大
- 3月29日
- 読了時間: 5分
「顔色・声・食の好み──そのすべてが診察になる」
東洋医学において、臓腑の状態は“内だけ”を見るのではない。 目・耳・鼻・舌・皮膚──あらゆる五感と外在的な情報から、 氣の状態や臓腑の虚実を見抜いていく。
その鍵となるのが「五行色体表」。 難経第十七難では、この色・味・音・臭・志の 五行対応と診察への応用法が語られる。
【1. 五感と五行の象徴体系】
五行に対応する五つの感覚情報は以下の通り:
肝(木):色=青/味=酸/音=呼/臭=臊/志=怒
心(火):色=赤/味=苦/音=笑/臭=焦/志=喜
脾(土):色=黄/味=甘/音=歌/臭=香/志=思
肺(金):色=白/味=辛/音=哭/臭=腥/志=憂
腎(水):色=黒/味=鹹/音=呻/臭=腐/志=恐
これらは、単なる関連情報ではなく、 診察の“切り口”となる五感の座標軸である。
【2. 鍼灸師の五感=氣のアンテナ】
たとえば:
顔色が青白ければ肝(木)の不調を疑い
声に力がなければ腎(水)の虚を観察し
食の好みが極端に辛ければ肺(金)の異常を読み取る
このように、五行色体表は“五感による氣の観察図”とも言える。
鍼仙人は、こうした感覚的情報を「氣の偏り」「虚実の方向性」として読み、 刺鍼の判断・氣の調整法の核に据えている。
【3. 難経の観点:志と色が氣を現す】
難経十七難の記述では、 「志(こころ)と色(いろ)」が特に重視されている。
志=感情の偏り → 長期的な氣の歪み
色=顔や肌に出る → 表層に現れる氣の兆し
つまり、 “志は深層、色は表層”の氣の鏡なのだ。
施術者がこの表裏を見極めることで、 氣の病理ルートを立体的に把握できる。
☯️鍼仙人の哲学
診察とは、聞くこと、観ること、感じること。
五感とは、氣の“探知機”である。
色の滞り、声の揺らぎ、味の偏り、 臭いの変化、感情の癖──
そのすべてが、 “氣が発するサイン”なのである。
【4. 鍼仙人としてのまとめ】
五行色体表は、五感と氣をつなぐ診察の羅針盤。
五臓は語らずとも、氣は五感を通して語っている。
その声なき声に耳を澄ませ、氣を調える──
それが、東洋医学における“共鳴の医術”である。
🔚まとめ
氣は、視えずとも、感じることができる。五行色体表は、その“氣の翻訳辞典”である。
今日から活かせる一言:顔色を診よ、声を聴け──感覚はすでに診察である。
📘次回予告
次回は、vol.213【難経十八難】「臓腑における陰陽の法則とは?〜“動静”から読み解く氣の偏り〜」
陰陽というダイナミクスから、臓腑の異常と氣の歪みの本質を掘り下げていきます。
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五感と氣を結ぶ施術をお届けします。
『鍼仙人』院長 高山 昌大
施術歴16年/87,000人以上の施術実績。
プロアスリートや著名人の施術経験も豊富。
鍼師・灸師・柔道整復師・機能訓練士・登録販売者・調理師など、多岐にわたる国家資格を保有。鍼灸・柔整・構造医学・東洋医学をはじめとする幅広い知識と手技を融合。
「施術は科学であり、芸術である」を理念に、心身の真の調和を追求。
🟡典拠:『難経』第十七難/『素問・五臓別論』/『霊枢・五色篇』

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